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先日見た、PIVOT公式チャンネルのトピックから國澤純著「腸のすごい世界」を購入して読みました。
読んだ結果は一言で言うと、「ホントに凄いよ腸内細菌さん!」という感想でしたよ…。
1人1人が腸内に持つ、「複雑で多様な細菌の世界」と著者が述べている「スーパー生命体ー腸内細菌」との良好な共生関係を築く方法について、「信頼できる研究と科学的に正しいデータに基づいてまとめたのが本書です」と述べられている書物で、「本書が、ご自身そしてご家族の健康をマネジメントするための一助になれば幸いです」と前書きに記されていました。
前書きに書かれているように、この本は実用的であると同時に、何故そうなるのか?という結論に達する道筋や、最先端の研究について分かりやすく解説してくれているとても良い本だと思いました。
何の分野においても、常に進歩はつきものですし、アップデートは必要であると思います。
実際、同じ日に見た別のトピックに出演されていた消化器外科医の方は、「大腸癌の手術を専門にしていましたが、つい最近まで、我々外科医は大腸を軽く見ていて、安心の為に必要以上に大きく切除していたんですね。腸の持つ働きについて、知らなかったからなんです」と話していました。
今まで、知られていなかった「腸」、というより「腸内細菌」の働きについては本当に驚かされるほどでした。
腸活というと、便秘対策が1番の目的と思われている時期が長かったと思いますが、腸の働きは便秘や体重コントロールばかりでなく、免疫やメンタルの調子や性格、認知症の発症にまで関わってくるということが最先端の研究で解明されて来ているのだそうです。
食べた物が身体を作るとは、私もよく言っていますしこのブログにも書いていますが、必ずしも同じ「身体に良い食べ物」を摂ったからといって、人によって同じ働きをするとは限らないそうです。
例えば、便秘に良いからと言って食物繊維を取っても、却って便秘が悪化する人がいますが、そんな人の腸内では糖化菌が少なかったり不活性だったりするからだということです。だからといって下剤などを使用してしまうと、便だけでなく身体にとって必要な栄養や腸内細菌のエサとなるものまで排出してしまって、結果的に腸内環境を更に悪化させてしまうのだそうですよ☝️だから、医師に処方された時などの緊急事態以外では常用すべきではないそうです。
私も、食習慣を変えるまでは、便秘薬やハーブなどの緩下剤を使っていた時期がありました💦
また、薬の効き難さや効き易さやなども、腸内細菌によって影響を受けることがあると最先端の研究で分かってきたということです。
薬の効き方だけでなく、今まで体質と言われていた事柄も、腸内細菌が関係していると思われるということでした。著者は以下の具体例を挙げています。
⚫︎同じ食事でも、太りにくい人・太りやすい人
⚫︎同じ食品でも、アレルギーにならない人・なる人
⚫︎同じスキンケアでも、肌の調子が整う人・肌荒れする人
⚫︎同じ睡眠時間でも、疲れが取れやすい人・取れにくい人
⚫︎同じ室温でも、体が冷えにくい人・冷えやすい人
⚫︎同じ生活パターンでも、ストレスを感じにくい人・感じやすい人
多くの人が体質の問題だから…と諦めていた事柄にも、運動習慣や食事と言った環境要因の他にも腸内細菌の違いが関与することが多いとのことでした。
著者の言葉を借りれば「腸内細菌を味方につけることで、私たちの望む方向に変えていける可能性があるのです」…ということです。
どうですか?面白そうでしょ☝️
1冊全部を説明するわけにはいきませんから、興味のある人は本を読んでみて下さい。
とても有益な情報が満載だったので、私は息子の家に送ることにしました。