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昨日は、暫くぶりにラタトゥイユを作りました。
というのは、明け方にロンドンで亡くなった息子のことを思い出して目を覚ましたからです。
ロンドンに行った息子が、ある時ラタトゥイユの作り方を聞いて来ました。
ラタトゥイユは、もう40年近く前、朝日新聞の小さな料理記事の欄で出会ったレシピでした…。
しかも、料理研究家のレシピ記事ではなく、確か男性の記事だったと思います。
ですからレシピなどではなく、「夏といえば…」といった内容で書かれていたのです。その頃の食材でしたから、にんにく、トマト、なす、ピーマンの3種類があげられているだけで、作り方もザックリと、「オリーブ油で微塵切りのにんにくを炒め、トマトとなすとピーマンを加えて塩とスープの素(ブイヨンね)を振り入れて、野菜から出た水気が無くなるまで煮込めば出来上がり」という程度の本当に簡単な作り方だったと記憶しています
でもね、作り置きができて身体に良さそうと思えたことと、何より記事に書かれていた「暑い夏に、冷えたラタトゥイユをバタートーストに乗せて食べる美味…」(あやふやな記憶でしたが、絶対に美味しいに違いない!と刷り込まれたんですよ)
そこで試しに作って見たら、本当に美味しかったんです。それからは、大鍋一杯になすとトマトとピーマンを煮込んで作り、夏には必ず子供達に食べさせました。
子供って野菜の煮物なんかは食べないし、カリカリに焼いた鶏手羽肉の細切れとコーン、キュウリを合わせてマヨネーズで和えたサラダか、豆板醤入り肉味噌のレタス包み、春巻とか中華料理みたいな、夏は勘弁して欲しいメニューばかりだったんですよ…。
ラタトゥイユなんていう、なんかオシャレっぽい名前だし、作り方も超ザックリでも失敗知らず、しかも子供の嫌いな栄養価の高い野菜てんこ盛りだったので、とても重宝しました。
ロンドンにいった息子も、懐かしかったのでしょう。作り方を聞いてきたのでした。
恐らく亡くなるまでの間、何回もメニューに乗ったに違いありません。
最近では、肉の薄いピーマンだけでなく、赤や黄色の肉厚で彩りも豊かなパプリカや、ズッキーニといった洋野菜も手に入るようになりましたし、フレンチやイタリアンに馴染みが出来た今では、ラタトゥイユという呼び名だけでなく、カポナータという名前でも馴染んでいる人も多いことと思いますが、息子の夢を見て、この夏のメニューを思い出しました。
前置きが長くなりましたが、今朝は夏の健康メニューです。
左からいつもの焼き芋🍠、ラタトゥイユ、真鰯のオイルサーディン(オニオンスライス、レモン汁、ブラックペッパー、スィートバジル)、フォーシードブレッド2枚、ババティチーズ1枚、トマトジュース(オリーブオイル)、以上です。
今回は冷蔵庫の余り物で作りましたが、次回はズッキーニや赤パプリカも揃えて作りたいと思います。