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暑い夏の季節が近づいていますね。
私、本を読むのが速いので、読みやすい内容であれば大体1日1冊のペースで読んでしまいます。
おまけに過集中の傾向があるので、気に入った作家の作品や、気に入ったジャンルの本については、読み尽くす勢いで読んでしまう癖があるのです。
そこで元に戻るのですが、夏といったら怪談じゃないですか…。
私は、昔から怪談や不思議、民俗学や易・風水・方位学といったジャンルが大好きで、図書館などで読み漁っていました。
戸山練兵場跡地にあった学校は、煉瓦造りの兵舎を使った建物に図書館があり、沢山の蔵書があったのです。
「聊斎志異(中国)」や「雨月物語」、「稲生物怪録」、柳田國男の「遠野物語」、小泉八雲の「怪談」と言った古典的なものから、池田彌三郎が書いた百物語の短文や遠藤周作の怖い話の短編集(題は忘れた)、ラヴクラフトやポーと言った西洋物から京極夏彦、荒俣宏、東雅夫と言った現代の怪談まで、ジャンルを問わず読みまくっていました。
中でも、学芸員を務め、呪術や風水や民俗学に造詣が深い、加門七海さんの「祝山」や「三角屋敷の話」は、文章も簡潔でゾクゾクとして怖く、暑い夏の暑気払いのお供として毎年楽しんでいました。
例の癖から、読み尽くした感があって、持っていた本もブックオフに売り払い、縁遠くなっていたのですが、先日YouTubeにご本人が出ているのを初めて見て、またまた読みたくなり、標題の「たてもの怪談」を購入して読みました。
「怖いの苦手〜」なんて人でも大丈夫!
加門さんが家を買う時の実体験を、下町っ子風の飾り気のない口調で、「見える人」の目線と実体験で語られているのです。
氏神様とのご縁から、風水の目線まで、深い学識を基盤にしながら、飾り気なく淡々と書かれていて、時にクスッと笑わせてくれる実話でした。
暑い日の御籠もりに、ピッタリのお供だと思いますよ。
この本と美味しいお煎餅、最高❣️