食の記憶…

考えたこと
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プルースト作「失われた時を求めて」の、紅茶に浸したマドレーヌを口にしてある思い出が蘇るというくだりは、余りにも有名ですよね。

大変な長編小説なので、私は一度も読んだ事はありませんが、このくだりだけは印象に残っています。

味なのか香りなのか、良くは分かりませんが、恐らくその両方なんでしょうね…。

朝ご飯の記事に書いたのですが、中1の時、初めてお邪魔した友人の家で、お母様お手製のちらし寿司を頂いたのです。

関西ご出身のお母様手製のちらし寿司は、品の良い薄味で、何より印象的だったのは、我が家ではひらめで作る甘くてピンク色のでんぶの代わりに、小海老を、恐らく摺鉢であたり薄口醤油と味醂で味付けした海老そぼろがかかっていたのです。

これはとても美味しく、印象的なものでした。後に名店のばらちらしを食べて、海老そぼろが使われているのを知り、初めて自宅を訪れる我が子の友人の為に、お母様が手間と心を込めて作られたのだと思ったものでした。

弟の枕辺で、親友が語ったこともまた、食に関わる思い出だったのです。

初めて弟が彼の家に泊まりに行った時、夕食にナイフとフォークの並んだ食事が初めて出た(笑)とのことでした。

慶應に通う坊ちゃん(彼もそうなのにね)に出す食事だから…と、お母様も腕によりをかけて作られたのでしょう…。

我が家でも、私の友達が家に遊びに来た時は、家族に評判の良かった、帆立の缶詰がたっぷり入った海老と帆立のグラタンを出していましたからね…。

私も、下の息子の友達が遊びに来た時は、パイシートを使ったミートパイを焼いて出したりしていましたよ。

ある時、そんなお友達のお母様から、「デザートのフルーツポンチが、素晴らしく美味しかったんですって。どうやって作るの?」と聞かれたました。「やだ、Doleのフルーツカクテル缶にサイダーを入れただけなのよ」と言って、2人で大笑いした思い出があります。

母親って、今も昔も子供の友達には、一生懸命のおもてなしをするんですよね。

上の息子が、お友達の家にお泊まりに行った時は、朝ご飯にスモークサーモンやら美味しいフランクフルトソーセージが一杯出て、「お土産にもらって帰りたかったよ」としみじみ言ってました(笑)

また、食事の思い出では無いのですが、別な友人の家に泊まりに行った時などは、お父さん(俳優)がバスローブを来ていたそうで、「トランクスパンツ一丁の親父とは、別次元の存在だったよ…」と言ってましたっけ…。

うーむ、そりゃそうだわ…。🤣

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