食の単一化…

考えたこと
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NHKの地デジでたった今、9時から放映されている「ヒューマンエイジ」を見ています。

テーマは「地球を作り替える欲望の力」です。今夜は食に対する欲望という切り口でした。

現在の人類の食に対する欲望が、とうもろこしと大豆に依存する食の単一化を促し、たった300年の間に農地はとうもろこしと大豆の大規模農地へと変貌を遂げ、生物の多様性さえも失わせているというのです。

とうもろこしで育てた牛肉や豚肉、養殖魚の飼料さえも、とうもろこしや大豆で作られていると言う現実…。

また、とうもろこしを原料として科学的に作られた異性化液糖は、どんな液体にも容易に溶けるので、現代ではあらゆる飲料に使われています。そして、いつまでも硬くならない麺やスポンジケーキを作り上げる、とうもろこし由来の異性澱粉…。

工業的に作られた、植物油(コーンオイル)原料の、劣化しにくく長く使えるショートニングやマーガリン…

こういった、食料の保存性や携帯性が追求されるようになったのは、第二次世界大戦のアメリカにおいて、軍隊の食糧開発に端を発したとのことでした。

携帯に便利で保存性が高く、その上空腹を満たす事のできる戦時食糧開発が、企業利益と相俟って、現代の中毒性の高い飲料やスナック菓子、インスタント麺などの食品へと進化(?)して行ったということです。

これらは、嗜好を中毒化してコントロールしてしまいますし、このような超加工食品という、穀物を限界までに精製して作られた保存性の高い糖質と、脂質の高い依存性の強い食品の流通によって、食品会社は儲かり、このような食べ物にかつて出会ったことがなかった人類は、ひとたまりもなく籠絡されてしまったと言うわけです…。

もっと儲かりたい、もっと楽をしたい、もっと時間が欲しいと言った、人類の欲望への限界を今直視しなければ、子供達や人類の未来は無いと言った内容でした。

欲望って、進化を促すエネルギーには違いありませんが、果てしないその先にあるものに気づいた時、空恐ろしい気持ちが湧き上がるのを抑えることが出来ませんでしたよ…。

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