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離婚は、ちょうど60歳の還暦の誕生日の日に決まりました。
別に意識して決めたわけではないのですが、暦の一巡したその日に新しい人生がスタートしたということになりました。
その頃は、「家族そろって還暦の祝い」なんてフレーズを見るたびに胸が痛みました。
でも、そんなことを考える暇もなく、引っ越し先を探すためにアルバイトの後や休日を使って30件以上の部屋を見て廻りました。
やっと部屋を見つけて、保証人になって貰おうと実家を訪ねると、驚いた弟から姉に話が伝わり、急遽母の相続時の取り決めを話し合うことになりました。
母が用意している私への相続分から、取敢えず小さなワンルームのマンションを購入して私に管理させ、相続時には残りの動産と共に相続させるという取り決めになりました。
固定資産税は私が払い、母の死後にはこの部屋を引き継ぐという事になったのです。
こうして私は、生まれて初めて自分が所有する小さな小さな家を持つことになったのです。
この家は、私にとって本物のパラダイスになりました。