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私は家事一般を祖母に仕込まれました。明治生まれの祖母曰く、「奥さんが家事の出来ない人では、女中(死語!)を使うことが出来ないのよ…」とのことでした。
そんな祖母に仕込まれた私は、食事を始める時には料理に使った鍋やまな板、包丁の類は全て洗い上げてあり、後は食事に使った食器類を洗うだけにしておけるような料理の手順を叩き込まれたのです。
ですから、よほど鍋を焦げ付かせるなどしない限り、食事の席に着く段階では鍋やフライパン等は洗い上げてガス台の上に伏せてあり、シンクの中は空という状態の料理の仕方が身に付いていました。
でもTVなどで見ていると、料理を終えた段階でシンクの中が使い終えた鍋やフライパンで溢れていて、食後の片付けが思いやられるような台所が散見されますよね。こんな時私は、「あぁ、家事の手順を教えられていない人が多いんだなぁ」としか思っていませんでした。
所がある時、数学検定を受けたいので過去問題をやらせてほしいという要望があり、数学検定なるものの存在も知らなかった私は、「えぇーっ?」と思い過去問題を探して解いてみました。勿論その中身は数学的理論を問う物が多かったのですが、その中で1問、数学検定の理念に謳ってある実用的技能を図り論理構成力を問う、まさにそのような問題があったのです!
その問題とは、ある朝の〇子さんの家事時間の使い方について、最も効率的な手順を述べよという物でした。それぞれの家事にかかる時間が、洗濯機~分、ごみ捨て~分、湯沸かし~分、掃除機掛け~分、選択物干し~分、といったように書かれておりそれらを組み合わせて、最も効率よく短時間で家事を済ます手順を問う物でした。例えば、洗濯機を回している間にゴミ捨てをして掃除機をかければ、その時間内に3つの家事が終了するとかね…。
これを読んだ時、私はトリビアの【へ~ボタン】を連打しましたよ…。
そうだったのです!祖母の教えを私は「手順」と捉えていましたが、タイムパフォーマンスという切り口で見る事も出来るのだと気付かされたのです!
料理が終わった段階で、シンクが鍋で一杯になってしまう人は、どこかで鍋にへばりついて煮上がるのを見ていたり、出汁を取る鍋の沸騰するのを待っていたりしてたんじゃないでしょうか?その間に使ったものを洗う時間が消費されていたとは思えませんか?
これが、数学検定で最も感心した問題でした!