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皆さんは、小さい時の記憶ってどんなものがありますか?
私は、左利きのせいもあってか、映像の記憶がとても鮮明にあるんです。
まぁ、この記憶力には、テストの時に随分助けられましたけれどね…。
でもね、私にはもうひとつ面白い記憶があるんですよ。
それはね、小さい時から、ある出来事に対して自分が思ったことや考えたことを、この歳になるまで、ついさっき考えたり思ったりしたかのように覚えているってことなんです。
その時の映像や音などもいっしょに、鮮明に覚えているんです…。
1番古い記憶では、腹ばいになって、目の前の畳の目を爪でひっかきながら、「お姉ちゃんが幼稚園行っちゃって、つまんない」と思っていたんです。頭の上の方にラジオがあって、浪花節(浪曲)が聞こえてたんです。
でもね、私と姉は3歳違いで姉は3年保育だったから、その頃の私は1歳前後だった筈なんですよね。確かに私が小さかった頃って、お昼頃にラジオで浪花節がかかってたんだと思いますが、黄ばんだ畳の目と浪花節と、そして何より「つまんない」という自分の気持ちの鮮明な記憶が、ついさっき思ったように蘇るのは不思議だなぁと思います。
他にもありますよ。
ある日遊んでいて、昔のお手洗いの掃き出し窓(下の方によくあったでしょ)の開いていた所からお手洗いを覗いたら、いつもは見下ろしていた視点が、お手洗いを見上げることになって、とっても新鮮だったんです!
なんてすごい発見!と、この感激を4歳下の弟に教えてあげたくて、連れてきて2人で覗き込んだ時、新聞を持った父が入って来たのです💦
なんてことをするんだと叱られて、2人とも外に出され、お勝手の戸に鍵をかけられてしまいました。わんわんと大泣きをする弟を宥めようと、精一杯の知恵で「外で遊べば良いじゃない」と言ったところ、「反省してないっ!」とばかりに、弟だけ家に入れられて私だけが締め出される羽目に…。
その時、「大人って、なんて子供の気持ちがわからないんだろう」って思ったんです。
自分の発見のことや、気遣いが通じない不満で一杯でした…。
まだまだ沢山あるんですけれど、もうひとつだけ話しますね。
それは幼稚園の年中組のことでした。
その頃、私は歌を歌う時、喉に力が入ってしまうためか高音をうまく出すことが出来なかったんです。
子供ながらに、色々と工夫をしようと努力していた私は、テレビに出ている藤山一郎という音大出身の歌手の真似をすることを思いつきました。声楽家のように鼻の下を伸ばして、大きく口を開ければ伸びやかで綺麗な高音がでるのでは…とね。
でね、幼稚園でやってみましたよ。
すると、岩淵先生という、頬骨の高いジャガイモのようにブツブツした肌でぎょろっとした目の先生が「そこのあなた、鼻の下ばかり伸ばしてたって声なんか出ないのよ!」とオルガン越しに怒鳴ったんです。
その時の私の感想は…。
「こんな大人がいるから、音楽嫌いな子供が増えるんだわ」でした。
ねぇ、皆さんも子供の頃、こんなふうに思ったり考えたりしたことありませんか?
思い出してみてはいかがですか?