担当している生徒が、彼女にしては良い点を取ったにもかかわらず、成績が酷く悪かったということで原因を話し合いました。
酷い成績であったのは、教えている数学ではなかったのですが、原因を本人に認識させて欲しいとの保護者の依頼で話し合ったものです。
結局の所、その要因は提出物を殆ど出していなかったり、宿題をやっていないことや授業に集中していなかったなどが挙げられていたとのことでした。
最もお母様の怒りを買ったのは、持参を忘れがちな上、ボロボロになって欠損した頁に書かれた講師の連絡を、自分で書き直したという事だったのです。
普段から、塾の書類や連絡帳の扱いが雑で忘れる事が多かったので、学校での様子も同様であるとは容易に想像できました。
そこで、数学の宿題に対してはチェックを重ね、期日を守らせるようにしていたのですが、流石に他教科のチェックにまでは手が回りません。
「このような状況は普通じゃないとは思わない?」と聞くと、彼女が言うには「なんか、自分自身、ADHDじゃないかと思って調べたことあるんだ」と言うのです。
私も薄々考えていたので、本とか読んでみたら?と言うと、読んだことあるし、瞑想なんかもしてみたと言うのです。
いや、瞑想なんかしたら、試験前に寝ちゃうし…。
「それより、ADHDの人の克服体験とか、日常生活の気をつける点なんかが書かれた本を読んだ方が良いよ。先生も良さそうな本探して、読んで良かったら教えてあげるから…」
そう言って取り寄せて、読んでみました。
そもそも、私だって小学生の頃は、学校から渡されたお知らせは、殆ど学校の机の中にグシャグシャに押し込んでいて、親に渡すことはなかったような…💦
というわけで、取り寄せた本を読んでみると…。
思いついたらすぐに飛びついてしまい、やるべきことを忘れてしまう!書類や大事なものをすぐに無くしてしまう(どちらも、必死で克服したけれど昔はね💦)
やりたい事があると、周りが見えなくなり、集中しすぎる。(嫁ぎ先の家の縁の下で蟻地獄を見つけた時は、夕食の支度を忘れるほど熱中して、ピンセットで蟻を入れ続けた事があります💦)
体験者の困りごとや日常生活のつまずきが、ことごとく思い当たるじゃありませんか!
良いお天気で浮かれて、銀座のデパートに出かけて帰ったら、下の息子に「今日、お母さん参観日に来なかったけど、なんか用事あったの?皆んなどうしたのって言ってたよ」と言われた事もありました…💦
あれぇ、私って…?
てか、程度の差こそあれ、皆んな思い当たりません?こんなことって…。