フォーククルセイダーズと加藤和彦の才能…

考えたこと
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先日「関心領域」を観た時に、予告のチラシを見て、観たいなと思った「トノバン–音楽家加藤和彦とその時代」を年上の友人と観に行きました。

恵比寿のガーデンシネマで観たその映画は、本当に素晴らしくて、あの頃の記憶を共有していた、同時代の人間であったことを改めて感慨深く思いました。

映画のスタートは、オールナイトニッポンの斉藤安弘(アンコーさん)のDJからという、懐かしさ…。

そして、「帰って来たヨッパライ」で彗星のように登場し、既成の音楽を壊したフォーククルセイダーズに出会った、その頃駆け出しの音楽業界の人々の加藤和彦に対する思いが、「イムジン河」「あの素晴らしい愛をもう一度」「悲しくてやりきれない」などの曲と共に挟まれていきます。唯一生きている北山修が語る、加藤和彦との音楽に対する思いの違い…。

また、加藤和彦とミカの離婚の原因については、ミカがプロデューサーのクリス・トーマスと不倫関係になってしまって、修復不可能になったことが原因だった…とか、その後再婚した安井和美(ズズ)との関係の中で、どんどんお洒落になってとんがっていったことなども語られていました。

サディスティックミカバンドの時代では、高中正義がギターで高橋幸宏がドラムで参加していたことを知りましたし、その後のYMOや竹内まりや、松任谷正隆や吉田拓郎等に大きな影響を与えていたことも知りました。

何となくしか知らなかった加藤和彦の、人並外れた才能と、それに惹かれた多くの人々の言葉から浮き彫りになる姿…。

その時代の空気を少しでも記憶していた同世代の人達が映画館を訪れて、類稀な才能を持った加藤和彦を偲んでいました。

フォーククルセイダーズも、はしだのりひこは疾うに亡くなってしまい、映画に出ていた高橋幸宏や坂本龍一も亡い今、しかし楽曲は生き続けています。

北山修とアルフィーの坂崎幸之助のデュエット、若い人達のアレンジで歌い継がれるエンディングはとても素晴らしいものでした。

もし時間がある方は、是非1度ご覧になることをお勧めします。

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